なんとなく、腰やお尻が重だるい。
太ももやふくらはぎ、すねが痛くてしびれも感じる。
とても不快ですよね。

坐骨神経痛って何?

腰椎の下の方から出てお尻を通って足に向かう神経のことを坐骨神経といいます。
坐骨神経が痛むことを坐骨神経痛といいます。
腰から出た神経が筋肉や骨に圧迫(挟まれる)されることで神経にストレスがかかり痛みが起こります。
圧迫が起こりやすい場所は、腰から出た直後と梨状筋といわれています。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛の主な症状は以下のとおりです。

  • 腰の痛み(鈍痛や重だるい)
  • お尻の痛み
  • 太ももの外側や裏側の痛み
  • ふくらはぎの外側の痛み

他の特徴として

  • 痛い場所が移動する
  • 痛みの強さが日によって変わる
  • 痛くない時がある

などが挙げられます。

坐骨神経痛の自分で出来る対処法

絶対に治るというわけにはいきませんが、不快な症状を少しでも緩和する方法としてお伝えします。

1.温める
腰と骨盤の間くらいなところを温めます。
温めると血管が広がり筋肉が少し柔らかくなります。
同様にみぞおちのあたりを温めてもよいと思います。

2.腰を回す
立った状態で、腰に手をあてて腰を回します。
腰を回すときに骨盤が自然と動くので骨盤と腰骨の筋肉が動きます。
この時に痛みが増すようであれば止めましょう。

3.腰を前後に動かす
仰向けの状態で膝を90度くらいに立てます。
膝を左右交互に倒します。
最初は無理せず小さな動きから始めます。
痛みが無ければ少しずつ動きを大きくします。

以上の3つを試してみましょう。
動きに対して痛みがあれば、無理をしないようにして下さい。

坐骨神経痛の施術について

坐骨神経痛は、腰から出た神経が筋肉や骨とぶつかって圧迫が起きて痛みが出ています。
その圧迫がなくなれば痛みが出なくなります。
圧迫をなくす方法は、大きく2つです。

1.神経を圧迫している筋肉を柔らかくする
2.骨盤と背骨のカーブを痛みが出る前の正しい状態に戻す。

以上の2つです。

言葉にすると当たり前すぎるかもしれませんが、この2つが重要です。
坐骨神経に関係する筋肉は、深層筋といわれる深い場所にあります。
そして、短い筋肉です。
その筋肉を柔らかくすることがポイントとなります。
正しい手技の施術と鍼治療が重要です。

痛みがあると体は、痛みをさけるために自然と姿勢が変わります。
変わった姿勢が、痛みを出さない姿勢になっていれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
むしろ、痛みに対して良くない姿勢になることが多いです。
痛みの期間が長いと正しい姿勢が取れなくなっていることもあります。
姿勢を作っているのは筋肉なので、正しい姿勢が取りやすくなる筋肉の状態にします。
左右のバランスを整えたり、自分にとって正しい姿勢を知ることも大切です。
正しい背骨のカーブに戻すことで坐骨神経痛の痛みがなくなります。

ヘルニアと坐骨神経痛の関係

数年前にヘルニアと診断されたことがあるから腰が痛いと思っている方も多いと思います。
確かにヘルニアがあって腰が痛い人もいます。
しかし、ヘルニアがあるからといって必ずしも痛みが出るとは限りません。
ヘルニアは椎間円板の中の髄核というものが飛び出た状態のことをヘルニアと呼びます。(下の図を参照)
ヘルニアがあってなおかつ、坐骨神経を圧迫して初めて痛みがでます。
したがってヘルニアがなくても坐骨神経痛は起こります。
ヘルニアによる坐骨神経痛であっても対処は可能なので安心して下さい。

最後に

坐骨神経痛は、正しい対処をしていけば痛みがとれることが多いです。
坐骨神経痛が出てからの日数が長くなるほど、治りにくいので早めの対応をした方がよいです。